本文へスキップ

ミキシング・マスタリングの考え方

電話でのお問い合わせはTEL.043-376-5989

〒261-0012 千葉県千葉市美浜区磯辺8-15-6

日々の活動日記Blog

トップ < ブログ・コラム < バックナンバー3

2018年3月10日 - 次期スタジオ機材のアップデート開始

マスタリング・モニター


昨年のアップデートで、大分形になりつつあったレコーディング・ミキシング・マスタリングスタジオの機材郡ですが、本格的に世界でもトップクラスを狙える立ち位置が射程に入ってきました。この春に行う最大級のアップデートでは、ドイツを中心とした日本未発表の機材が導入されると共に、メーカー側の配慮でプロトタイプが多数導入されます。これは正にエンドーサーならではの動きで、メーカーと直接、しかもCEOが共にプロモーションを行うことを前提としている契約故に成り立つ関係性があってのものです。今回2本で1300wという、モンスター級のパワーと、伝統あるオーストリアのマスタリングスタジオも認める最高精度の音を誇る Kii Three を、5.1chで導入する話し合いを行っており、この企画に対して Kii AudioのクリスCEOが、新たにデジタルコントローラーを特別にプロトタイプとして開発してくれるとのことです。世界の中で現在最も熱いフィロソフィーを持つ Kii Audio の中でも、更に先進性を求め5.1chに挑戦すると共に、完全デジタル制御を可能とするコントローラーを更にプロトタイプとして制作するという、世界でも稀に見る最先端の技術を日本に持ち込みます。
また、この5.1chに挑戦するにあたり、スピーカー出力をSPLの最新機材、16chのマスタリングモニターコントローラーの導入も決定しています。それに付随する形で、マスタリングコンソールとして、SPL-DMCを併せて導入し一連のサウンドを作り上げる仕組みを作り上げ、世界的な最先端メーカーと、正に世界でも最も進んだスタジオを作り上げます。



2018年3月9日 - クラシックピアノ曲のマスタリング

マスタリング・デスク


クラシックピアノのマスタリングは、とても繊細な音のコントロールを必要とします。今やクラシックも音圧は相当に強くなり、ダイナミックレンジは狭くも迫力ある音源が求められています。特に本場ヨーロッパでの解釈はかなりアグレッシブで、完全にクラシック音楽の領域を超えてしまうほどの音作りを行っています。
これらの現状を考える時、クラシックだからと言って何時までも昔ながらの音を作っていては、世界の音楽市場から出遅れるとともに、新しい価値の創造という意味でも面白味のある制作ができなくなっていきます。元々自分の場合は、世界の音楽市場の中で仕事をする折にも音圧はかなり強めで、ハードなロックをマスタリングした折にも、ハリウッドのクライアントから
『Wow』
の第一声を貰うような味の濃いマスタリングが持ち味です。そしてクラシックピアノで、どう味の濃いマスタリングを表現するかが問われるわけですが、素材をいかに引き出しピアノ本来のサウンドをより立体的に聴かせることが出来るのか・・・そこが面白味であり、腕の見せ所でもあります。ピアノは調律もアメリカで学び業務として行ってきているので、特に愛着のある楽器です。より自らの耳もシビアになり、その仕上がりは常にグローバル目線で最も素晴らしい音色に仕上げることを目指しています。



2018年3月9日 - 音は深化し続ける。人間の感性がどう追い付くか?

スタインウェイピアノ


ピアノもスタジオ機材も、そして自らのミキシング・マスタリング、調律も全て進化し続けます。いや、深化と表現したほうが良いかもしれない考え方も存在します。それは、メーカーサイドによってもたらされる作る技術や新しい概念に対しての進化ではなく、数年単位で楽器や機材を育て上げることを前提とした進化です。特に良い素材を持ち合わせている楽器や機材は、その性能や放つ音色というものは想像を超えるような進化をとげることがよくあります。これは、ホールにおいてあるピアノや、何時も出入りしているスタジオでは決して感じることのない感性で、手元に置き、日々触り、よく対話することで感じ取れるものです。
そして深化という考え方は、これら楽器や機材が発する進化の過程の音を感じ取り、常に自らの聴く力と考える力を養い、その上で感性を存分に育てることで得られる、人間自らの深い洞察力に依存した成長の過程でもあると考えられます。
この考え方は、おそらく現在の日本には余り浸透していないかもしれませんが、より高度な音色の構成や、大きなレベルアップを図るときには決して避けて通ることの出来ない課程のはずです。つまりは、楽器や機材の進化を認めることができ、その進化を感じ取った上で自らを養い、鍛え上げ、そして昇華させていく概念を持つことこそが、深化の過程といえるのではないかと今のところ思っています。
この課程を忘れた時に、探究心は止まり、楽器や機材の進化を感じることが出来ずに、深化する目線も失われるのだと思います。若しくは、そもそもそういった考え方自体を持ち合わせていないケースも有り、根本的に考え方を覆さなければならないこともあります。
しかし、このベクトルを持った思考法は、正に音の深化という領域に達することが出来るといえます。相互の進化が深化を支え、音の新天地・領域へと踏み込むことが出来ます。感性や才能が多分に必要とされますが、自の感性を存分に伸ばす絶好の機会とも言えます。


2018年3月7日 - ベーゼンドルファー社のスピーカー

ベーゼンドルファー社のスピーカーを聴くチャンスに恵まれました。
元々は老舗ピアノメーカーであったベーゼンドルファー社が、新たなジャンルを切り開く意味でスピーカーにチャレンジしたというのは、面白い方向性かと思います。
先ず一聴きして感じたこととしては、音の作り込みにおいては、ピアノのノウハウから得られたであろう、あの繊細なタッチで描かれるウィンナートーンはそのままに活かされ、それとともに高音では若干のか細さと、ダイナミックレンジを多少犠牲にしてでも、とことん木の香りを重視し繊細に奏でられる中音部、そして、現代の音楽を再生する意味では、多少か弱いイメージを持つ音色構成など、これらは正にベーゼンドルファーの持ち合わせるピアノと、同じベクトルで音色を構成してきていると感じました。
今列挙した中で、多少のネガティブ要素はある種の個性であり、この個性はシーソーの原理からすると、『繊細さ』を取るのであれば、『精錬さ』からは多少遠ざかるとご理解頂ければと思います。しかしこれらの要素はあくまで表面的に聴こえてくる音を言葉に変換したまでで、私が感じたこととして最も重視したいのは、彼らの持ち合わせる音の哲学は健在であるということです。
何を作るにしても、一定の音色を絶対的な哲学として一本の柱を立て、そこから一切ブレずに自らの音を貫くこの姿勢は、長い伝統から構築された彼らの頑なまでに自らの意志を貫こうとする、哲学以外の何物でもないと感じさせられます。
例えばケルン大聖堂の起源といえば、4世紀にまで遡ると言われ、気が遠くなるような千数百年という期間において、彼らは脈々と一つの思想を守り抜き、代々一つの目標に向かう強力な哲学を持ち合わせていることが、この事例からも理解できます。
ベーゼンドルファーのスピーカーを聴いた時、ヨーロッパの底力と思想の強さを改めて感じることが出来、再度その魅力に迫ることの出来た一時でした。



2018年3月5日 - 衝撃の新たなるプラットフォーマー

クレメンティス CD


今日は新たに建設される、プライベートホールの音のトータルコンサルティングで、軽井沢にお邪魔しています。設計プランから音場についてのお話し合いをさせて頂く中で、クレメンティスというギリシャ出身のロシアで活躍するCDを聴かせて頂きました。一聴きして、
『なんだこれは?』
という衝撃のサウンドで、ラモー作曲の演奏を繰り広げています。この21世紀に、全く新しい解釈をクラシック音楽にもたらしたという作品の1つと言うことが出来る、快心の一作です。スタジオワークをこなしている自分からしても、楽曲を限りなく現代風に解釈していることに留まらず、その思想の背景から来るサウンド・メイキングは、過激なほどに斬新です。
まずレコーディングでは、弦のスリリングな演奏を的確にキャプチャーするために、かなりのオンマイクで収録するとともに、管楽器もピストンの音が入ってしまうほどに、やはりオンマイク。歌もアンビエンスを重視した広がりというよりは、全面に押し出された楽音と、何とPANが激しく振られ、パートごとに明確に右と左がポジショニングされています。この時点で、こんなPOPSに通じるような理論のクラシック音源は聴いたことがありません。
そしてミキシング。先ずはコンプレッサーを使わなければ、絶対に表現しようのない音圧と太さが表現されています。しかも、各パートに対して、明確な音作りが積極的に行なわれており、所謂クラシック音楽、しかもチェンバロが入っているような宮廷音楽において、こんな音作りが行なわれるなどということは先ずありませんでした。
そしてマスタリング。僕が得意とする、EQをガンガン用いての音圧が表現されており、これはロックではありかもしれませんが、やはりクラシックでは使用しないテクニックのはずです。
こうした新ジャンルとでも言うべきクラシック音楽の解釈、そしてその思想に裏付けられたサウンドメイキングを、ヨーロッパの中でもかなり保守的というイメージを持つ、ロシアからリリースされていることがまた凄い。

そして、何と言っても美しい。

これは1つの解釈方法を用いて、音楽を進化ではなく深化させることで昇華した音源と言えるでしょう。1つの思想に対して、明確に思想の共有をプロデューサー、指揮者、音楽監督、レコーディングエンジニア、ミキシング・マスタリングエンジニアたちと根深い部分で出来ていなければ、絶対にこんな革新的な音源は制作できないはずです。こういう一面を見る時、ヨーロッパの分厚い文化と、斬新的な次世代のアイディアを融合させた、プラットフォーマーとしてのパワーを感じます。



2018年3月3日 - 日本における音の価値再構築についてのコラム

ここ最近考えが纏まってきました内容を、一気に書き上げてみました。
http://www.for-artist.com/piano/column1.html

結局のところ、様々な考え方や方向性は示されても、日本の音楽文化が欧米にどうやっても届かないこと、ならびに音の面でも全く異なる路線を走り、グローバルスタンダードとは逆行する作り方をする日本の音楽文化というものは、思考の根幹から変換する必要があるのではないかという文面です。
いくら努力しようと、感性の根元の部分が全くもって方向感を失っているが故、『良い悪い』の判断そのものが、そもそも正しいのか?という見地から、物事を洞察する文脈に仕上げてみました。更に簡単に述べると、何故グローバルで通用しないのか?音楽市場世界第2位でありながら、何故音楽後進国として、現在もくすぶり続けているのか?西洋音楽が日本へ入ってきてから100年が経過し、再度自分たちの根幹である感性を根幹から見直す時期かと思う。。。という内容です。
この根幹たる感性の話になると、
『その部分はどうにもならないのではないか?』
という意見が大半を占めそうなストーリーですが、実際に私自身がドイツやポーランド、アメリカから本国エンドースメントを獲得した背景から、自らの才能と努力で世界へは躍り出ることが出来るという実績をお見せすることが出来たかと思います。
しかし、私自身が日本出身者でありながら、日本の音、特に音に対しての感度に対しては、非常に違和感を感じることが多々あることから、音の価値そのものの見直しを提起したいと考えた次第です。ともにご考慮頂けると幸いです。


2018年3月2日 - グランドピアノ弦の張替え

ヤマハグランドピアノ 弦張り替え


今日はヤマハ・グランドピアノC3の弦の張替えでした。しかも低音弦のみの発注を頂いたので、若干のアイディアや工夫が必要であったり、それなりのコツも必要でしたが改心の仕事となりました。
幾つかの業務をこなしますが、自分の『音』という概念を根底とし、軸足はブレずにプロフェッショナルと自ら称せる業務は出向いています。よりスキルが高い人を知っている場合には、その道の権威に任せることで、プロデューサーとしてトータルで最も良い結果を出せるようにコンサルティングするのも、、自分の仕事でもあります。
どういう構図で種々の業務が成立しているかというと、こうしたアコースティック楽器の音の構築は、計算式でロジカルな理論のみでは決して導き出せない難しさがあります。こうしたアコースティック楽器ならではの、全てが全て思い通りに運ばない、若しくは曖昧とも言える部分で調整を進めたり、構築を行ったりする経験とともに、素材そのものが発音する生の息吹を感じることで、スタジオワークでは到達し得ない、未知の領域に自らが到達できると感じています。
一方、最先端の理論を前提とした緻密な計算式と緻密な構築、また理論とその応用で物事が運ぶスタジオワークの場合、様々な要素を組み上げながら音楽を作り上げるという、頭脳戦と芸術が交差する奥深さがあります。ともすると一変通りになりやすく、音の構築において『ピアノの音』という定義から脱することが出来ない、狭義の目線が構築されやすい欠点があるのもピアノ技術の特徴とも言えます。これを先程の頭脳戦と芸術が共存するスタジオワークからのノウハウはを掛け合わせることで、より幅広く、可能性を最大限に引き出し、最終型のピアノを見通すという見識が自らに構築されます。
こうして、双方に種々の仕事は自らの中で刺激しあい、より広義な世界観に向けて歩みをともにしています。



2018年2月28日 - スタジオ機材・音響コンサルティングのページ

elysiaみきしんぐ・マスタリング機材


スタジオ機材・音響コンサルティングのページを追加しました。
これまで欧米で学んだこと、また現在様々な国からクライアントが音源を送付してきて、その音源ファイルをミキシングやマスタリングを施しOKテイクを取る、更にはドイツ・ポーランド・アメリカから本国エンドースメント契約7社を獲得してきた経験を背景に、文面を書いてみました。日本で講演を依頼され、大きな会場でお話させていただくことも増えましたが、中々核心をついた話全てを、聴いて下さる皆様と共有することも簡単ではなく、実際の音を聴いて頂いてこそ見える景色もあるのではないかと、サービスの提供をご提案させて頂くページを用意しました。
実際に欧米で仕事をする折と、国内での仕事には大きな感覚の差異があり、バークリー音楽大学をはじめ学術的に、且つ理論的にスタジオワークを習った場所はアメリカ・ヨーロッパを中心とする手法であった故に、日本を出身地としながらも日本の音色・価値観に合わせることは容易ではありません。特に芸術性を重視するよりも数字重視であったり、感性というものを殆ど見ようともしない場面に遭遇することも少なくなく、こうした場で良い音、芸術性溢れる音を作り上げることは難しいのではないかと思わされる経験を多々してきました。
実際に疑問を持った現場で聴いてきた音は、それまでに自らが構築してきたものとは大きく異なりましたし、世界のグローバルスタンダードともかけ離れていました。自分の中に大きな危機感として、世界の最先端技術や考え方から遅れを取ってしまう、何とも言えない喪失感と閉塞感から、常に世界へ出ていくことを前提として物事を捉え、今日に至っています。
私のこれら経験を基に、機材の選定からルームチューニング、ピアノの選定その他あらゆる要素のコンサルティングを、トータルでご提供するソリューションをご用意しています。価格や内容はその都度内容により異なりますので、お問い合わせ頂ますよう宜しくお願い致します。
写真はデュッセルドルフに所在するelysia本社にて、プロダクトマネージャーとミキシング・マスタリング機材です。最も大切なエンドース元であり、素晴らしいリレーションシップを構築できています。



2018年2月27日 - 音のトータルコンサルティング

ここ数年ほど、自分のスキルが上がるに連れて、音をトータルでコンサルティングさせて頂く案件が増えてきました。
ピアノに始まったり、レコーディングでお付き合が始まったりと、初動は様々な出会いでお取引が始まるのですが、例えばその後ルームチューニングに繋がったり、アルバムを制作するためにプロデューサーとしての立ち位置でレコード会社に売り込んだりすることもあります。若しくは、スピーカーやスタジオ機材の手配や納品も手がけたりと、正に自分が持ち合わせている能力をすべて使い切り、クライアント様に納品させて頂いております。
会社の業務も随分と幅広くなり、よくメディア系のお客様には、
『何で会社の名前に”ピアノ”が入っているんですか?』
というご質問を頂くほどに、音を核として多様な事業を最高峰のプロフェッショナルとして、クライアント様にご利用頂くところまで発展することが出来ました。また、ビッグネームから、欧米のインディーズアーティストまでの仕事を受注しており、自分がエンドースメント契約をしている7社からの紹介で、仕事を共にすることもあります。
果てしない夢を追って様々な仕事をしてきましたが、ホールを造られる、スタジオを造られる、家を建てられるなど、人生の節目とも言える大切な一大事業の折に、私どもを選び全ての工程をお任せいただけるのは、とても大きな喜びとして受け止めています。


2018年2月26日 - ルームチューニングのページを作成。

ルームチューニング


ルームチューニングのページを作成してみました。
http://www.for-artist.com/mixing-mastering/roomtuning.html

ミキシング・マスタリングスタジオを運営していくにあたり、アビーロード・スタジオをコンサルティングしている、ロンドンのTom Lewisにトレーニングしてもらい、ルームチューニングを自らで行ったのが始まりでした。
やはり音のことについて、欧米は本場と言えるような機材が多く、この折に使用したボードも国内のものとは雲嶺の差と言えるほどの効果を発揮するとともに、効きが強いからこそ如何に音楽的に仕上げていくかも重要なポイントだと感じています。これまでに自らが感じてきた国内の音響設計というものは、実際に音を聴いてみて、
『違うのかもしれない・・・そうなのかな・・・』
と思えるほど効果が薄く、釈然としない理論を聞かされてきたのですが、やはり音楽を自ら奏で、実際に音を扱う人間が部屋にチューニングを施すことこそが、本来の姿ではないかという提案型のサービスを展開したとも言えます。
写真は当社のスタジオに、ロンドンから購入したボードを貼ったものですが、黒の壁紙にホワイトのボードという、非常にアグレッシブな選択をしてみました。
コンセプトなどは、本文をお読みいただければと思います。価格表も、近々出すように致します。


2018年2月25日 - 欧米で作られる本国の音について。

ミキシング・マスタリング・スタインウェイ・グランドピアノ


本国で作られる音色について、コラムを書いてみました。
『欧米本国で作られる音色について考える。』
気付いていたようで、中々その定義を明確化するところまで行き着かず、時間ばかり流れていましたが、今回はうまく文面化できたかと思います。やはり本国で実際の音を聴いてきてから、その思いの丈を幕張メッセで話し、更にエンドースメントの契約の話を多方面からもらっていたりすると、内容もより躍動感が出たのではないかと思います。
CDの音の違いは誰もが感じているものでありますが、しかし具体的にそのサウンドをより近づけていくとか、何かしらの形で歩み寄りがあれば、幾分かの可能性も見いだせるのですが、これほどに情報がある状況にもかかわらず、中々サウンドメイクにおいて近寄ることは難しいようです。
ピアノも同様で、国内で鳴っているピアノは本国の音ではないということは、一部の超エリート層の留学組と共有されてきたことでした。
みなさまにとって、何かしらのヒントになれば幸いです。



2018年2月23日 - 公演を終えて、感じたこと。

幕張メッセでの1時間30分の講演は、非常にエキサイティングでした。自分にとって、また新たな人生の1ページをめくった感覚を覚えました。これまで、どうも今一つ地位を確立しづらいところがあったのですが、音響家協会との出会いを通し、明確に今後のスタンスを垣間見ることが出来たと感じています。
それと同時に、日本のエンジニアたちに海外での自らの体験談を語ることで、様々な意義があったのではないかと思っています。僕の話したことが全て正しいわけでもなく、単なる一例なのかもしれませんが、ただ1つ言えることは、欧米のアーティストたちからこの手法でOKを取り、次の仕事へ繋げてきたということかと思います。
それとともに、日本のスタジオワークが、もっともっとグローバル化していかなければならず、分厚い層を形成している世界の市場に対して、どうアプローチをして行くかも考えてもらうきっかけになったのではないかと思います。様々面で日本はどうしても内へ篭ってしまう傾向があり、そこが強味でも弱味でもあるのかもしれませんが、こと音楽市場においては単なる弱味として捉えたほうが今後のためかもしれません。日本は英語圏との取り引き、特にアメリカとは協力関係を築いているかもしれませんが、それ以上に重要なのは音楽の都、ヨーロッパに目を向け、その長い歴史にどう食い込んでいくのかを考えなければなりません。アメリカの音楽産業は、ビジネスを基盤としたマーケティングとプロモーション、そしてディストリビュートのパワーを持ってして、巨大なマーケットを形成していますが、その多くはヨーロッパに支えられているというケースが多々あります。特に作曲家やスタジオ機材においては、多くのヨーロッパ人が携わっており、メーカーが提出してくるアイディアや新世代のサウンド、またその思想に大きく世界のスタジオは影響を受けるわけであり、それ故図式としては最先端の音の根幹は、ヨーロッパに根ざしていると言っても過言ではありません。特にデュッセルドルフには、優秀なメーカーが点在しており、日々新しい世界観を生み出しています。
これらのことについても紹介させて頂きましたが、このお話の内容がどう伝わり、如何に解釈して頂けたのか?また、少しでも日本の音楽市場に変化が見られれば、嬉しく思います。



2018年2月22日 - 準備を終えてきました。

マスタリング機材


幕張メッセでの講演を前に、機材の搬入を行いました。今回のメインEQは、SPL PQとCUSTOM AUDIO GERMANYのHD250A。まあ、両方ともかなりの個性派で、その上日本では余り考えられない構成だと思うのですが、リミッター・コンプレッサーの類を一切使用しません。それで、所謂音圧を上げていこうという試みでもあります。僕の手法からすると、これで十二分に音圧は上げられます。むしろ、上がりすぎるが故に、右側のNEVEミキサーが存在するとも言えます(ミキサーで、リアルタイムで音量調整しないことには、どうにも聴いていられなくなります)。それほどに、近年世界のスタジオで活躍する最前線のEQは、ヘッドルームのS/Nが凄まじく良いわけです。
あと少し写っていますが、Genelecのスピーカーを協会側から手配して頂き、新作のスピーカーを聴かせて頂きました。Genelecの同軸スピーカーは、初めて聴きましたが非常に好印象でした。所謂今風の音ですが、ただその今風を高密度で表現してくれるのであれば、こちら側としては非常に捉えやすい音と感じられます。講演会場という性質柄、広い空間での音作り故、相当に音を捉えづらく感じられると思っていましたが、このスピーカーにはかなり助けられました(当スタジオにも導入検討)。
使用する音源は、僕がこれまでにマスタリングやリマスタリング、またミキシング&マスタリング、加えて企画から全て携わった音源などを使用する予定です。インターナショナルで受けている業務故、国際色も非常に豊かです。
明日は午前中に講演ですが、物凄く楽しみです。



2018年2月22日 - 幕張メッセのEXPOで講演させて頂きます。

マスタリング機材


幕張メッセで行われている、イベント総合EXPOに、『欧米スタイルのミクシング・マスタリングを紐解く』という題名でお話をさせて頂きます。
https://www.eventexpo.jp/Conference/seminar-event/semi/

今日はこれから準備に当たる予定で、スタジオ内の機材をすべてバラし、一部を幕張メッセに持ち込む予定です。現在7社のエンドーサーなので、なるべく多くの機材を持ち込みたいところではあるのですが、如何にせよスタジオ機材となるとモノも多く、今回はSPLのPQと、CUSTOM AUDIO GERMANYのEQを持ち込みたいと思っています。EQは、1曲のマスタリングで2~3種類が限界。ということで、世界中で現在最も最先端を行く機材2つを持ち込み実演してみたいと思います。
もし仮にこのブログを読んでいらっしゃる方で、マスタリングやミキシングに詳しい方がいらっしゃったら、きっと僕のEQの使い方は反則、若しくはありえないほどのヘッドルームを使用することで発生する音圧を用いるために、国内では決して見ることの出来ない手法であるはずです。
考え方も、あくまでグローバルスタンダードのみで仕事をしている立場上、兎に角激しい競争に勝つためのマスタリングであるため、自らの個性を強烈に出す部分も一部お見せ出来るかと思います。自らの感性が認められれば、これ以上ない武器になるでしょうし、それがNGとなった場合には完全否定というやり方ですが、世界で戦うにはこれくらいの精錬された個性と度胸が必要です。そんな一幕をお見せできればと思い、今回は演壇に立たせて頂きます。


2018年2月21日 - ルームチューニング

吸音パネル


本日は、ルーム内の響きをコントロールする、ルームチューニングでした。響きというものは、音楽の性質上必要な要素ではありますが、必要以上に響く事で原音が聞こえないほどの「音の洪水」が発生することが有ります。それは、大きなホールであれ、個人宅に設置されているピアノ室によるものであれ、不適切な音の反射により発生するものは、全て不快な音として捉えることが出来ます。特にスタジオの場合は、響きはどちらかというと抑える方向性のものであり、響きそのものは人工的な形でも増やすことは出来ても、差し引くことが出来ないという性質を持ち合わせているために、極力カットの方向性で考えることになります。
勿論当方のスタジオでも、リフレクションによるスタジオ内で発生する音の変化、若しくはそれに起因する判断ミスを防ぐ意味でも、吸音パネルは多めに導入されています。当スタジオの場合は、アビーロードスタジオの機材コンサルティングを行う、Tomからアドバイスを貰い、実際にロンドンでトレーニングを受け、リフレクションの捉え方を考えてきました。国内で行われるルームチューニングは、その実態としてはほとんど音楽のことを無視し、兎に角響きをなくせの一変通りの部分があり、全体像を見渡した音作り、環境づくりが行なわれていないことが大半です。
やはり音楽を制作、若しくは奏でるのであれば、またルームチューニングという言葉を使うのであれば、より音楽的な響きを重視しながらも、各パートの音楽がより立体的に聴こえてくる部屋を目指したいものです。
今日のお部屋は、白に統一された美しい見た目とともに、音楽を演奏するために最適化されたルームにチューニングできました。ピアノやバイオリンといった、アコースティック楽器を奏でるにあたり、最も美しい音のポイントを探し当て、吸音材を適切に配置。素晴らしい仕上がりに、私たちも嬉しくなりました。


2018年2月20日 - Kii ThreeスピーカーとSky Audioスピーカー

昨年の空きから冬にかけて出向いた、ヨーロッパの出張の中で、最も印象深いメーカーの1つであったKii Audioというドイツの会社があります。
脅威の周波数帯レンジを誇るスピーカーであり、ツイーターを5つも持ち合わせ左右合わせ1500wというモンスタースピーカーです。導入を検討してたところ、実際に合って話し合いを行ったクリスCEOからエンドースの話を貰い、あとは導入という所まで話自体は行き着いています。
また、オーストリアの頑固一徹のマスタリング・エンジニア、ホルストが自らのスタジオに導入しており、彼からこのKii Threeについては推薦を以前から受けていました。彼は結局のところ、このスピーカーの大ファンになったようで、自らがウィーンのディストリビューターとして活動しているようです。
また、ドイツで実際に聴いた感想としては、スピーカーの位相処理をDSP内で完璧に行っているが故なのか、許容範囲が非常に広く、ある意味ラフな聴き方をしても、所謂「失敗する聞き方」には至らないような印象を受けました。今のところ、クリスから提案を受けているのは5.1ch分のサラウンドシステムであり、行く行くは7.1、3Dとバージョンアップを図っていきたい考えも持ち合わせています。
また面白いのが、このエンドースを決めた後に、更にSPL社と関係の深いSky Audioというパッシブスピーカーもプレゼンを受けています。こちらも話し合いによりますが、恐らくはエンドースメント契約がなされることと思います。実際にSPL本社に行った折に聴いているスピーカーで、同社が究極的とも言える最新鋭機材をリリースしてくる中、それらの機材のチューニングにも用いられている経緯を考えると、導入の価値は大きいのではないかと考えています。また、SPLのプロダクトマネージャーからは、SPLはそもそもパッシブスピーカーを前提に音を組み立てており、事実アンプは同社のものを使ってほしいとの見解も出ている中、その思想に照らし合わせるのであれば、Kii ThreeとSly Audioを組み合わせることで、最先端のテクノロジーとサウンドを作り上げる思想を、そのままスタジオに持ち込むことが出来ます。
これらの流れも、日本には一切入ってきていない機材ばかりであり、音としての指標や価値も未上陸であることは間違いありません。今後の展開を考える時、欧米から吸い上げているノウハウや哲学を伝えていければと思っています。
どうしても島国故、遅れ自体に築くこともないままに活動されているケースも多く、難題は多い状況ですが、自分たちの活動から何かしらを感じていただけないかと思うことが多々あります。
23日には、幕張メッセでこのあたりの講演をさせて頂く予定になっています。


2018年2月18日 - ボールドウィンSD10 フルコンサート・グランドピアノの販売開始

ボールドウィン フルコンサートピアノSD10


ボールドウィン・フルコンサートグランドピアノSD10の販売が開始されました。このグランドピアノは、ニューヨークのヒットファクトリースタジオに入っていたピアノで、様々な逸話のあるピアノです。ビリー・ジョエルが非常に好んで使っていたとか、ヨーヨー・マのレコーディングで用いられていたとか、アメリカ側からは様々に話を聞いています。
実際に音は素晴らしくきれいで、現代のスタインウェイピアノを更に精錬したようなサウンドを奏でます。その敏感さ故に、コントロールをする上での難しさはあるかと思いますが、無限の表現力を手に入れられるとも言い換えることが出来ます。恐らくは日本に初めて入ってきたボールドウィン・フルコンサートグランドピアノでしょう。かなりレアですが、その音楽性と不快感受性は、アメリカではスタインウェイと並走して成長を遂げてきたメーカーならではと言えます。
そもそもこのピアノを日本に持ち込んだ理由としては、当初スタインウェイ・グランドピアノB型の選定に行ったはずのものが、あまりに素晴らしいこのフルコンサート・グランドピアノを見てしまい購入に至りました。この折は、確かL型1台とB型1台を選定してきており、B型2台のはずのものがボールドウィン・グランドピアノとスタインウェイ・グランドピアノに振り分けるほどの魅力を感じました。
しかも、US側で完全オーバーホールを施してきてあり、音色の作り方としては本国での個性を活かし切る形で、極力こちら側で弄りすぎない方針を取っています。
どちらに納品されるのか、非常に楽しみです。



2018年2月17日 - 音の感性と国民性について

日本のCDと海外のCDの音、更には映画であれテレビであれ、その違いは誰もが感じるところかと思います。マスタリングを海外のスタジオに外注することもありますが、それでも根本的要因であるレコーディングやミキシングにおいて音色の扱いが異なるため、どうしてもダイナミックレンジや低音の艶やかさ、そして音楽的な高音部を形成するところまでには至っていないようです。
海外での活動が中心となっている自分の立場からすると、特にボーダーを引くわけでもなく音色を感じ取ろうとしていますが、確かに各方面から質問を受け、更には音についての講演のご依頼を頂くほどに、音の違いは顕著かと思います。
機材も現在では遜色ないほどに、国内で導入に至っているとは思うのですが、それでもやはり隔たりはあります。それが何なのか?
1つには言語の違いが挙げられるかもしれません。日本語は125Hzから1.5kHz、英語では750Hzから5kHzまでが用いられていると言われています。英語でもこの周波数帯はアメリカ英語であり、イギリス英語になれば更に高く、2kHzから12kHzが使われているとのことです。また、日本語400の発音数に対し英語は最も発音数が多い言語に分類され、1808と言われています。日常に用いられる言語において、耳のトレーニングという意味では明らかに劣勢と言えます。高い周波数を用いるという意味では、恐らくはヨーロッパの言語はラテン語からの発展を考えると、似たような位置付けになると考えれます。
言語の構成という意味では、同じアジア圏の言語である中国語は、発音数が多いということも相俟って、全般的に耳が良い人々と出会うケースが多いように思えます。
それに加え、感性という意味でも、どうしても欧米諸国の発信するものには及ばないケースが多く見受けられます。例えば洋服、味という意味ではケーキの味、そして車のデザインなど、これらあらゆる要素が加わり、センスが形成されていると思うと、どうしても感性の最も先端の部分である音という箇所では、届かないところがあるのかもしれません。これは、ピアノの調律や音作りにも共通して言えることで、日本で聴くピアノと、本場で聴くことの出来るピアノとでは、大きな隔たりが有ります。これは気候的なものが左右するのではなく、そのピアノの音を構成する人達によるところが大きいと感じています。
この感性の部分に関しての解決策は、今のところ自分の中で探し当てることが出来ておらず、才能も大きく関与する場所なので、先ずは欧米で通用するかどうか、自らの実力を確かめてみるしかないというのが、結論になっています。
なかなか難しい内容なのですが、この部分を構築していかないと、今後日本の音楽業界が世界で通用するようにはならないと感じています。


2018年2月16日 - Bettermaker とのエンドーサー契約

ミキシングコンプレッサー


今回で7社目のエンドース契約となった、ポーランドのBettermakerです。CEOのMarekとは、そもそも日本の代理店として契約するという話になっていたのですが、自分の活動をFacebook上で見てもらっているうちに、結局エンドースという形で契約することとなりました。右側のUSBケーブルと接続されている機材がBettermakerのリリースするコンプレッサーで、なんとハードギアをDAW上でプラグイン操作できるという優れものです。勿論全て信号の通るサーキットはハードギアであり、シュミレーションされたデジタル信号で処理は行いませんから、音の熱量はそのままに質感を変化させられます。あくまでデジタルは、ハードの設定を行うための立ち位置で、オートメーションを用いてのサウンドメイキングも可能です。この辺りの先進性を行く考え方をするところは圧巻であり、音も正に見た目のままHi-Fiで、elysiaともまた違う非常に透明感のあるサウンドです。これもある意味elysiaと被る考え方の部分もあるのですが、意外とパンチーで迫力あるサウンドを作るところもありますし、バスコンプレッサーとして使用することも出来ます。
更に、API500シリーズに準拠した機材のみではなく、元々はラック版が得意なメーカーでして、232PというマスタリングEQや、世界を席巻したリミッターをリリースもしています。EQの方は所有していないのですが、リミッターはその考え方の斬新さが郡を抜いていると感じ、恐らくリリースから最初のロットでスタジオに導入したと思います。そして、恋い焦がれたBettermakerから、約1年ほどの付き合いの中から今回エンドーサーという立場を与えてもらえました。
もっともっと日本で知って貰いたい機材は山ほどありますし、機材の性能というよりは、その機材が持ち合わせる”思想”、”哲学”の方を深く知ってほしいと感じています。それは、日本と欧米で音に大きな隔たりが出来ている昨今、そのとてつもなく引き離されている根幹にあるものは、音に対しての感受性であり、音に対するアクセスの方法を変えない限り、どんなに機材を知り、それなりに追求しようとも全体像を見渡せる広い視野は手に入らないと感じています。
この辺りの考え方、そして視野というものを共有化、啓蒙していくのがエンドサーとしての立場になると思うので、今後の活動の中で紹介していければと思っています。



2018年2月15日 - 選曲という仕事

「選曲」というのも、意外と重要な仕事の1つです。
具体的にどういう場で使用するのか?若しくは、映像ありきで音楽を選定する場合は当然のことながら、そのセンス次第で物事が動いてしまうのですが、制作の過程にも選曲が重要な立場を占めることが多々あります。
楽曲の制作を行う際、若しくはクライアントから「こういう方向の音源にして欲しい」という要求を受けた場合、意外と重要な立ち位置であるのが選曲です。例えば、受注した音源制作を複数の作曲家に依頼して、その中で最良のものを選ぶという方式を行った場合、クライアントに選曲を依頼することもありますが、基本的な方向性はこちら側である程度決めていきます。そもそも、どの作曲家に仕事を振るか?という時点で、ある一定のセンスを持ってして選出しているので、この時点でそれなりに能力が必要となります。それは、編曲の際にも同じことが言えます。
また、方向性をある程度決めてから作曲家・編曲家へ仕事を出していくので、その手前にある参考音源が非常に重要です。この音源の聴かせ方、説明の仕方で上がってくる楽曲は異なりますし、更にはどういう形で音源を組み立てるのか?というミキシング・マスタリングを前提とした説明でも、その仕上がり具合における内容は全く異なります。
かなり応用が広く、フリーハンドでデザインされる楽曲制作故に、その根本となる音源は非常に重要な位置を占めています。


2018年2月11日 - エンドーサーという立場について

マスタリング・イコラーザー。SPL PQ


メーカーからサポートを受けて、国際的に活動することは、アーティストやプロデューサーにとっては何にも勝る名誉なことです。
昨日の夜に、マーティン・メレニーという、ポール・マッカートニーが所属していたウィングスのミキシングを担当するエンジニアから連絡があり、「SPLやelysiaのエンドース契約はどうやって取ったのか?」というメッセージが入りました。キャリアからすれば、マーティンは相当な地位の人だと思うのですが、まだエンドース契約はないようです。
機材のこともそうですし、それこそエンドースメントという最も名誉な契約の取り方を、ヨーロッパが代表するエンジニアの一人に質問を貰えるというのは、喜びも一入でした。
ただこのエンドースメントは、本国との直接契約となればハードルはかなり高いものが有ります。日本から直接契約を取るというのはほぼ不可能に近く、まずは国際的な実績が大前提となりますし、その上メーカー側がこちら側に興味を持ってくれなければなりません。世界が驚愕するようなアイディアを出したり、世界中のプロデューサーやエンジニアが集まる場所で発言力がそれなりにあったりと、これらのハードルを超えるには英語がアカデミックレベルで堪能である必要もあります。
代理店が入ってのエンドース契約は、あくまで国内からの介在がある状況なので、価値も地位も大きく異なってしまいます。
ヨーロッパから一定の地位を得られると、アメリカ側も追随するところがあるので、世界からの尊敬を集めることも出来、更に仕事の質も良い方向に風が吹いてくれることとなります。



2018年2月8日 - スタインウェイ・グランドピアノモデルL

ニューヨークスタインウェイ・モデルL


今日は会社のスタジオにある、スタインウェイ・グランドピアノの調律でした。
凡そ全てのピアノは、在庫してから1年ほど調整を含みながら気候に慣らして行くのですが、その過程で上手くピアノの求める湿度管理や試弾を繰り返すことで、物凄く素晴らしいグランドピアノへと変貌を遂げていきます。
また、本国側でしっかりと調整を施してきているグランドピアノなので、正にスタインウェイらしい生き生きとしたサウンドを奏でてくれます。これは様々なところで述べていることなのですが、日本にピアノが輸入されることで、どうしても和風のスタインウェイサウンドが形成される感は否めなく、本国で聴いたあの音とは異なるケースが多々あります。数週間や数ヶ月の研修では本国の香り、生活習慣、考え方、文化、言葉、あらゆる要素を自らに取り込むことは難しく、この難しさ故にどうしても本国の音を国内で再現できないという実体を感じざるを得ません。
なので、当社のスタッフは基本的に海外に長期滞在を経験した者が在籍しています。現在の西洋音楽を考える時、どうしても日本が世界に比べると劣ってしまうのは、感性の部分が大きく割合として占めている芸術であり、表面的に見える技術や解説できる物事のみではなく、感性の根本である「感じ方」そのものの捉え方が全く異なることに起因していると感じています。この箇所を理解しようとすると、中々理論的に解説できることではなく、人が生きる上での根深い部分での理解が必要となる故、既に一定のレベルで欧米の感性に精通している人たちが所属することになります。
ピアノの音1つとっても、奥が深いと思わされる側面です。



2018年2月7日 - ハーバード・ビジネス・スクールの授業が開始

ハーバード・ビジネス・スクールの授業が開始されました。まだ少ししか受講していませんが、さすが世界ランキング1位をとる大学という内容でした。ニューヨークタイムスやアマゾンなどの事例を用い、CEOたちにインタビューした映像も交えながら、非常に興味深い内容で、正にアメリカでないと学べない内容であると感じました。
夢は果てしなく続いていくことを感じさせてもらえましたし、Asset(資産)に対する考え方もより鮮明になった気がします。日本とは、随分と物事の捉え方が異なる点も、非常に興味深いところでした。
また、これまでアメリカの大学で受けた授業の中でも、最も国際色に富んでいるクラスでした。イギリスやカナダといった英語圏からも、ビジネス・スクールに参加している人たちがいますが、更にヨーロッパはルクセンブルグやフィンランド、ポーランド、フランス、ドイツ、アジアからはインドやパキスタン、韓国、中国といった人たちが在籍しています。クラスはA,B二手にわけられるとのことで、今後どういった動向になるかも楽しみです。



2018年2月6日 - ドイツのテレビ局にインタビュー動画を送付

ドイツの2人組Hip Hopの楽曲をマスタリングしたのがきっかけで、ドイツのテレビ局にインタビュー動画を送り、それが放映される予定との企画を貰いました。どういう形で繋がっていくか、最近の様々な動向は自分でも目が離せない状況です。夏には彼らのアルバムを手伝うことになっており、レーベルとの取り引きも本格化される予定です。
ヨーロッパメーカーからのエンドースメント契約に始まり、随分と話が広がりつつあります。スタジオワークに関しては、日本国内よりも欧米での活動が中心になっており、今後も楽しみではありますが、もう少し出身国である日本での活動も本腰を入れていきたいと思っています。




バックナンバー

shop info店舗情報

アーティストピアノサービス株式会社

〒261-0012
千葉県千葉市美浜区磯辺8-15-6
TEL.043-376-5989
FAX.043-371-3281



マスタリング参加作品:Die Denkaz


韓国テレビ主題歌となったマスタリング参加


マスタリング参加作品:Emily&Justice


スタインウェイ貸出し他:ユンディ・リ


スタインウェイ貸出し他:aiko