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ブログ:バックナンバー7

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日々の活動日記Blog

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2018年5月4日 - Kii Threeがモンスターを発表を

マスタリング・モニター


Kii Threeからモンスター・モニターが発表になりました。
この機材に置いては、CEOのクリスからも何も聞かされておらず、恐らくはトップシークレットでプロジェクトを進めていたのだと思います。しかし、これにはやられました。。。遂に見つけたと言うか、これまでamphinとLinpinskyなどに目が行きながら、エンドース元がこういう物凄いものを開発してきてくれると、こちら側の目標も目線も全てが跳ね上がっていくので、素晴らしい循環を生み出していることを実感します。
それにしても、7000wとは恐れ入りました。間違いなくマスタリングで使用することになりますが、見通しの付き難い音、ぼやける音は一切なくなるはずです。勿論7000wを使い切ることはありえないですが、その余裕の中から生まれる音の密度や精度があるはずなので、単なるパワーではなく透明感の方を優先されるが故の選択という感じでしょうか。
楽しみです!


2018年5月4日 - 新たな取引先、チェコとスロバキア



新たな取引先に、チェコとスロバキアが加わりました。これで当社の取引先地域というのは、30カ国近い状況になり、正に全世界を相手に取り引きをさせて頂くところまで成長を遂げることが出来ました。
その喜びとともに、今回はそのスロバキアからの受注でマスタリングを担当させて頂いた、最高に素敵なラブロマンスを描くミュージックビデオをご紹介したいと思います。この作品、実は現在進行中のプロジェクトでリリースされていることを知り、それまでスロバキア側と上手く連携が取れないままに、音源制作をした後にファイルのみを送り数ヶ月が過ぎていました。。。
そして今回連絡があり、彼らのサイトを見ると、それはそれは素敵なミュージックビデオが出来上がっているではありませんか!本当に驚きでした。
音源制作もそうですし、プロダクション業務というのが、そこまでハッキリとリリース先までが明確でないことが多くあり、僕たちも後から”こういう所で使われていた”という事実を知ることも多々あります。意外とその辺りはアバウトで、納品してしまうと先方のテリトリーなので、今回のような行き来もあったりします。
ミュージックビデオは、アメリカには決して無いヨーロッパならではのアーティスティックな部分と、一部黒人シンガーによるラップが含まれていたりと多彩な仕上がりになっています。
こんな素敵な作品に参加させて頂き、感無量です。



2018年5月4日 - 新入荷のスタインウェイ・グランドピアノL型

スタインウェイ・グランドピアノ中古


先日こちらでご紹介させて頂きました1991年製のスタインウェイ・グランドピアノL型ですが、早速に売約済みとなりました。早速にご購入いただきましたお客様、並びにお問い合わせをいただきましたお客様には、心より御礼申し上げます。
昨今のスタインウェイ・グランドピアノとうものが、黄金時代からすると大幅な音の変更やパーツアッセンブリーの変更が行なわれている旨を書きましたが、今回はその新しさという側面を持ち合わせながら、アメリカ側で現在最も素晴らしいと思われる調律師の一人、ケン・エシェットに調整を施してもらうことで、やはりスタインウェイ本来の良さというものが引き出された故の結果ではないかと思っています。
どうしても国内の考え方というのは、精度が同行という話になってしまうのですが、それ以上にスタインウェイピアノの調整に求められるものは、圧倒的な高い次元での音楽体験と才能です。この箇所を議論せずに、兎に角努力と鍛錬だけで調律師を要請してきているので、欧米に通用する”美的センス”が全く養われずに、今日までピアノを扱ってきてしまっているが故の歪みではないかと思っています。
これを埋めるには、もはやスタインウェイ本社にも居なくなってしまった、本国に存在する調律師達に依頼し音を作り直してもらい、輸入する手立てしか手段がなくなりました。そして、ケンが考える音というものを、僕が継いでいくことが出来たら、どんなに素敵だろうという思いでスタインウェイに向かっています。この辺りを総合評価して頂き、クライアント様にはご購入頂いた経緯がありました。
次期便のスタインウェイ・グランドピアノについては、また追ってサイトにアップさせて頂きます。次回も恐らくはアメリカから輸入することになり、先方で調整してもらえる調律師も交渉中です。



2018年5月3日 - 音響家協会でのマスタリングセミナー

マスタリング・チェイン


5月28日に国立能楽堂で行なわれる、日本音響家協会主宰の総会で、マスタリングセミナーの講師を務めさせて頂きます。
http://www.seas.or.jp/2018.5.28.soukai.pdf


その資料を協会側に纏めていただいたので、掲載してみたいと思います。何時もスタジオで使用している機材を中心に、会場ではそれぞれの音の違いを説明しながら、どういう用い方をして音をストラクチャリングしていくかをご説明できればと思っています。日本に入ってきている機材は、Neveとelysiaのみという状況で、これは世界のトレンドを狙った音作りをするには、違った視点・ならびに価値観が必要という啓蒙活動にも繋がってくれればと思っています。
音の作り方というものは、目に見えないものですし、僕がここで再三に渡り主張している、”日本人は音を聴くことが苦手”とする考え方を前提とすると、機材の選び方1つからしても、世界のトレンドから外れてしまっている現実を知って頂く機会にもなるかと思います。少し感じるのは、この”目に見えない”という音の性質に対して、どうしても本来の捉え方を日本全体として出来ないのではないかな・・・と考えています。工学や医学でも、その遅れというものを言われることがありますが、それ以上に音のストラクチャリングの遅れというものは、違いそのものを理論的に組み立た説明もなければ、考え方そのものも存在していないがゆえに、今後更に組み立てて試行錯誤する必要性のあるものだと考えています。
そもそも日本には、『外国の音を真似る』という行為から逸脱できていなく、何時まで経ってもモノマネから出ようとする気配すらありません。本来オリジナルをストラクチャリングするのが市場形成というものでしょうが、その市場形成も短期間で、その上極めて国内のみで考えてしまった音楽市場があるがゆえに、歪んだオリジナルが構成されてしまったようにも思えます。これは、音に関するあらゆる分野に言えることかと思いますが、今後日本ゆえの音楽・音色を構築していくのであれば、先ずは基準となる揺るがない音を誰かが作り上げ、その上にさらなる新世代が登場するという新陳代謝を生み出さなければ、現状からの脱皮はありえません。
このあたりのことを、1時間という限られた時間内で、どこまでお話できるか分かりませんが、少しでも欧米の音作りというものを知って頂く機会になればと思っています。



2018年5月2日 - リファレンス曲の制作



参考音源として、ハードロックのミキシング・マスタリングを行ってみました。
この曲は、1年半くらい前から何度もトライしている曲で、やっと今回で纏まってくれたという感があります。これまでは、ウェブ上にアップしたところ、オーストリアのミキシングエンジニアから、僕の手法について徹底して否定され、『このジャンルって苦手なのかな・・・』などと思いながら、放置しっぱなしで過ごしていました。
苦手意識を払拭しようと、ここ最近の空き時間を使いながらミキシングを始めてみて、行けるかもしれないという手応えを感じ、3日間ミックスに時間を要し本日マスタリングを行い、完成となりました。総合すると、これまで完成を見なかったのは、時間を掛けなさすぎた・・・ということに尽きると思います。本当に良いものを作ろうとすると、そう簡単に最終地点に行き着くわけはなく、僕がこれまで自分で得意としてきた、透き通るHi Fiサウンドと、ワイドレンジを活かした壮大な空間を作ろうとする行為が、上手く噛み合わなかったということではないかと思っています。
例えばスネア1つ決めるのに、ステムを組むだけでなく、トップとボトムのシグナルをそれぞれ2系統の真空管コンプレッサーに送り、それぞれに異なる持ち味で創られた音を1つにまとめのに、丸一日使ったりとかなり拘りました。兎に角、スネアとベースの音が、どんなにリミッターなどで音圧を上げていったとしても、しっかりと楽曲のど真ん中で一切の干渉をせずに鳴ってくれることが、Hi Fiな音を作る1つの指標になると感じています。
ある意味今回のように、ちょっと泥臭いくらいのハードロックを、美しい透き通る音で仕上げるのが、僕の得意としているところですし、世界的に見ても余りこういうスタイルを用いる人は多くないので、これが僕のポジションなのかな・・・と思っています。


2018年5月2日 - コラム:グランドピアノを会場に持込む



コラム:『グランドピアノを持込むことで得られた自由と栄光』を追加しました。
http://www.for-artist.com/blog/column10.html

グランドピアノという大型の楽器は、兎に角その移動という利便性の悪さから、大きなマイナス面を持ち合わせています。そのマイナス面を如何に克服し、より高みを目指したのかという内容を書いてみました。
添付のaikoのミュージックビデオは、オリコン1位を獲得したという意味合いからも、思い出深いグランドピアノの持込み事例です。その他にも、中川翔子さんや今井美樹さんとの仕事についても写真掲載しており、実際のところは掲載しきれないほどの仕事をこなしてきました。
今から15年ほど前から始まったこの業務ですが、当時は非常に物珍しいところもあり、大ヒットした部門の一つに数えられます。現在ではピアノにおける、トータルのコンサルティング業務にまで発展し、人気を博しています。
そもそもはこのピアノ持込みにおける業務は、ホールにピアノ調律師が自由に入ることが出来ないことや、会場に置かれているピアノのみで勝負しなくてはいけないという制限に限界を感じ、それならばピアノそのものを持込むことで、可能性というものをより広げて、市場の判断を見てみるという手法を当初とったのがきっかけでした。そして度重なるチャンスを経て、素晴らしい結果を残すことになった、歴史的な部門でもあります。
実際当社のマスメディアとの接触というものは、このピアノ持込み業務がなければ、きっかけを掴むことも出来なかったと分析しています。そして今やそのノウハウから、今日では音楽制作部門が、海外メディアとのディールやブッキングも得意となり、世界レベルでの成功を手にしつつあります。1つの目標に向けて努力し続ける姿勢というものが、一つ一つの階段を登ることで、これだけ大きなものになりえるという実例の1つだと思っています。



2018年5月1日 - 今日は自分で歌います。

レコーディング


ゴールデンウィークも真っ只中の5月1日ですが、スタジオは今日もフル稼働です。
昨日行ったヨーロッパ向けの女性ボーカルのレコーディングは、先方のプロデューサーから男性版の再レコーディングを頼まれたので、再度自分自身で歌って送付することになりました。なので、今日は自分で歌ってヨーロッパ側と最終的な調整に臨みます。
こういう仕事は、最先端のオンラインシステムを使っての仕事なので、一般的には『何をやっているんだろうか?』と疑問に思われるケースも多いようですが、最も無駄なく6000kmの距離を行き来することもないので、メールやFacebookのメッセンジャーのみで意思疎通が行なわれ、ファイルを先方に送り、瞬時に判断がされていくというものです。要領よく進むので、むしろ国内の昔ながらの手法をとっているプロダクションよりもスピーディーに物事が進行します。
時代はどんどん先に進みますね。



2018年4月30日 - 今日はマスタリングとレコーディング

今日のこれからのスケジュールは、昨日着手していたミキシングの終わった曲を、今日はマスタリングまで持ち込み完成させたいと思っています。ちなみに今着手しているような、アメリカのハードロックを、Hi-Fiな音に仕上げるって大変です。。。かなり泥臭い音で収録してあるので、それをミキシングで先ずはモダンなサウンドに仕上げるというのは、それなりに労力がいります。昨日もスネアの音決めだけで、何時間もかかりステムで回り込ませたり、2系統のコンプレッサーにシグナルを分けて、それぞれに音を作ってみたり、まあ、手間がかかります。あと、アメリカ人のエンジニアの癖として、ドラムのマイク立て過ぎですね。受け取ったファイルのうち、ドラム音源だけで20トラック以上ありましたが、結局半分は使わずじまいでした。
この辺は考え方なのでしょうが、アメリカの音作りの癖として、細部に渡って音作りを詰めるという感覚はあまり無いようです。全体の雰囲気で音を組み上げていく感じなので、詳細な音を作るためにマイクの本数で勝負したかったのかもしれません。ここはヨーロッパで活動してきたノウハウで、詳細な音の組み上げ方は他の部分で幾らでもできます。結果的に、無駄な収録音を減らして、最も良いと思える収録音をチョイスすることで、非常にクリアな音に仕上げることが出来ます。
そして夕方からは、ロシアから受注している音源のレコーディングです。日本語歌詞を付けて、日本人の女性歌手が歌うという企画です。
GW中も、ありがたいことに休み無しで可動します。



2018年4月29日 - ユンディ・リ上海万博の動画



あれから8年か・・・という思いで一杯になります、ユンディと仕事をした時の映像が出てきました。本当に懐かしい限りです。スタインウェイのグランドピアノを東京から持っていったり、音響関係のことでも大変だったりで、あれほど辛い仕事はなかったのですが、1つ大きな足掛かりを与えてくれたことは確かです。Youtubeの動画なので、音は今ひとつですが、シューマンの『献呈』から聴こえてくる情緒深い音楽は、時を重ねて様々な思いを描き出してくれます。
8年も経過すると、随分と景色が変わります。お互い若かったし、あの時の何とも表現できない情熱は、燃え尽きること無く今も継続して胸の奥で熱く燃え続けています。僕は音楽家の道からプロデューサーへとスイッチして、そちらで成功して世界で勝負することが出来ています。相変わらずスタインウェイは好きだし、音響の仕事は今やスタジオ運営にまで発展しています。
今後また、何処かでユンディと仕事をすることがあるかもしれませんが、それまでにまた更に腕を磨いておきたいと思います。
まだまだ夢は続きます。



2018年4月29日 - 今日は自分のミキシング・マスタリング音源制作

ミキシング・マスタリング


おはようございます。
さて今日は、少し時間があるのでリファレンスの音源を作ってみたいと思います。ウェブで宣伝すると、海外からの受注も増えるために、自分の音を知って貰うためにも、こういう積み重ねが大切なんですね。しかも、僕が大好きな仕事の1つです。
夕方には、今回の音源をリリースしたいと思います。こちらでもシェアさせていただきます。
さて、スタジオに行ってきます。


2018年4月28日 - 国内と欧米の音を改めて考える

マスタリング・グランドピアノ中古・スタインウェイ


ここ数日間の業務で、中古スタインウェイ・グランドピアノの検品から、昨日はマスタリング参加作品であるドイツのDie Denkazのリリース、そして同日にC3グランドピアノのオーバーホールの最終整音と、仕事を重ねれば重ねるほどに、自分の中に蓄積されるものは、日本と欧米で作られる音の違いがあまりにも大きいことと、さらには求められる音の質も違うということです。この開きはかなり大きく、如何ともし難い程に落差があります。
Die Denkazの楽曲は、自分のマスタリングが本当に正しかったのかを確かめる意味でも、相当数を再度聴き直しました。ドイツ語は全くわからないのでSNSなどで述べられる彼らへのコメントは、何を言っているのか分かりませんが、取り敢えずはアーティストやレコード会社からもネガティブな発言は聞かれていなく、順調にプロモーションを行うことが出来ているようです。サウンドプロデューサー兼マスタリング・エンジニアという僕の立場としては、音の最終決済を行う立場でもあるので、その後の世界の市場がどう楽曲・音を評価しているのかは気になるところです。ドイツというのは、テクノ系の音楽では世界を牽引する立場にあるので、それはそれはクリアで美しい次世代の音を作ることに長けています。その彼らの耳というものが、自分のジャッジメントをどう受け止めているのか、非常に気になるところです。
日本のYMOも、アメリカのシカゴテクノも、ヨーロッパ発、特にドイツ・ベルギー周辺の中央ヨーロッパで派生した音楽や音には大きく影響を受けているはずなので、やはり音楽におけるトレンドを最初に作り出すのは、ヨーロッパであると思えることが多々あります。そのヨーロッパ市場が、どう自分を評価するのかを見守るのは、当然の目線ですし責務であるとも思っています。
それ故に、今回このリリースされた参加作品と、多数の楽曲をかなりの回数で聴き比べましたが、参考になるのはやはり欧米の曲のみ。国内の作品になると、全く別物で比較対象として挙げることも難しくなります。ドイツだからではなく、アメリカやイギリスの作品と比べても、また韓国の作品と比べても日本だけ異質に感じます。なので、求められるものも、また別物。この辺りは、日本市場での活動というものを、常に難しくさせるものがあるのですが、僕としては兎に角目の前に与えられる作品を、精一杯こなすことだと思っています。
ピアノもしかり。
Kenが調整して送ってきたスタインウェイの中古グランドピアノは、それはそれは眼を見張るような素晴らしい音がしていました。流石本国のスタインウェイC&A(コンサート・アーティスト部)で、手腕を振るってきただけのことはあります。こういう音は、やはり日本で聴くことは本当に出来ないと感じます。
ドイツから送られてきたパーツを取り付け、発音部を純正とは全く異なる価値で仕上げられたコンプリート・グランドピアノも、勿論フリーハンドで仕上げていく故に、作業する側のスキルは多分に求められますが、それでもやはり根本が欧米の音に生まれ変わります。
なぜにここまで酷く差が出るのか?
このあたりの議論は、またコラムで書きたいと思いますが、日本国内で認識されている以上に音の価値を感じ取る能力に、激しい差が生じています。
僕はスタジオワークもピアノ調律もこなすので、双方に考え方も感じ方も異なる故に、一括りにして考えることは出来ないのですが、しかし双方に欧米には全く届いていないことだけは確かです。やればやるほど、極めれば極めようとすればするほどに、その違いというものを露骨に感じるようになってしまいます。
スタジオワークの場合は、楽曲のストラクチャーを一から組み立てていくので、その違いというものがハッキリと出すぎてしまう傾向にありますが、ピアノも理屈としては同じです。ピアノという個体の中で勝負しているだけであって、結局の所はJ-POPなどで聴かれるような、細くて狭い音に終止してしまいます。
この部分は、将来的に埋まるのかどうか・・・ちょっと分かりませんが、僕自身も国内で啓蒙活動を続けていきたいと思っています。最近仕事が多忙な折に、一部外注をする場合には、ほぼ全てをヨーロッパにお願いしているところがあり、国内のエンジニアを外注先として使えないという事実からも、考えさせられるところがあります。仮に欧米で通用するのであれば、勿論国内の人材も使いたいのですが、今知っている限りでは難しいかな・・・という感じです。本格的に、音のセンスを身に着けてくる若者が増えてくれることを願うばかりです。そうすれば、市場ももう少し元気になるかな・・・などということも考えています。




2018年4月28日 - スタインウェイ・グランドピアノM型の入荷

スタインウェイ・グランドピアノ中古


スタインウェイ・グランドピアノ中古、M型の入荷です。
高年式の1991年製造品で、ウィスコンシンから今回は入ってきました。元々のオーナーは、州立大学の音楽学部教授で、手放された理由は他の大学への移籍のため、州を離れるが故のものとのことです。今回もピアノ調整は、現地でKenにお願いしレベル4(USでグランドピアノにおける、最高ランク)まで引き上げられ、DHLで空気までパッキングし日本に到着しました。
新しい年代のスタインウェイというのは、1971年に買収が行なわれてから何段回かに分かれながら、音色が変化してきています。80年台の初頭くらいに一度大きく音色が変更され、85年のパーツアッセンブリの外注を開始した時には、更に安定を求めて音が変化しています。これだけを数えても、音の変化・構造の変化は2段階に別れていることになりますが、取り敢えず大きく変化を91年までに感じられる音色の変化は、この2つでしょうか。
何が音色に変化を与えているかというと、あくまで自分のイメージですが、70年台の製造までは繊細且つダイナミックな音色を形成するために、多少華奢な箇所があっても、それ以上に音を重視するイメージを持ちます。しかし、それ以降はどちらかというと、製品としての安定を求めるがゆえに、音は徐々にマットな方向性に行き、若干個性を失う方向性にあるようにも思えます。これは企業買収という要素を多分に含んでいると感じさせるもので、会社が個人的な考え方から公のものへと変化していくことで、より一般的なピアノへと変わらなければいけなかったことを伺わせます。
では何故1991年のスタインウェイ・グランドピアノを仕入れてんだ?とお叱りを受けそうですが、スタインウェイの音色とともに絶対的な安定感というものをご提供できると考え、今回は輸入の運びとなりました。ある意味、この音色というものは、好みの部分も多分に含んでおりますので、方向性の異なるスタインウェイピアノをご用意していることも、また我々の務めではないかと考えたフシがあります。どちらかというと、1991年まで来ますと、近代のスタインウェイに近い部分を持ち合わせてもあるのですが、まだ何処かに買収前の雰囲気というものも感じさせるところがあります。この辺りの価値をどう感じて頂けるかで、どの年代の中古スタインウェイピアノを選択されるかも変化してくるのではないかと考えています。
価格は近々、検品後に在庫リスト表へ反映させて頂きますので、今しばらくお待ち下さい。
ご検討宜しくお願い致します。



2018年4月28日 - お預かりのヤマハ・グランドピアノC3

グランドピアノ ヤマハ C3


お客様からお預かりしていた、ヤマハ・グランドピアノC3の修理が完了しました。当社の場合は、修理というよりは企画・販売しているコンプリート・グランドピアノの色合いのほうが強く、どちらかといったらモデファイを施したという要素のほうが強くなります。
ハンマーアッセンブリーは、ドイツの何時も付き合いのあるマイスターにお願いし、物凄い精度で仕上げてきてくれました。ウィペンも同じく、ドイツから取ったレンナー社のものに変更。その他弦・響板はレンナーとレスローのコンビネーションで、この辺りのチョイスは鉄板です。その他の変更箇所としては、ブッシングクロス類、ペーパーパンチング、キャプスタンボタン、バックチェックなど、所謂ほぼ全交換という状況です。パーツはドイツ・アメリカから輸入し、ノウハウの殆どはスタインウェイ本社OBのスター調律師達が提供する、 Piano Technician Masterclasses で得られた情報源をもとにしており、整音も自らKen や Stefanからの教えを基に行っています。
パーツ交換は確かにマテリアル(素材)として、部材そのものを交換するので、補修という意味も含め可能性を高めるのですが、しかしここでパーツの交換に目が行き過ぎてしまうと、本当に単なるパーツ交換で終わってしまいます。
パーツ交換を行うことで、確かに可能性は高まりました。では、その可能性をどう用い、フリーハンドで音色を仕上げていくのか?
何を基準として、美しく音を作り上げて行くのかに、最も注目・注力しなければなりません。ここが日本人の最も苦手とする所で、何の仕事においても、どういう音にするのか?という立体的な前提に立った考え方が出来ていないケースを多く見受けます。なので、欧米のセンスに何時まで経っても追いつけないフシがあり、何度も書いてしまいますが和風のピアノの音が形成されてしまいます。
ここでキーワードにしたいのが、基準となる音が調律師の中に如何に形成されているかになります。ピアノの状態というものは、ケースバーケースですし、通り一遍に『こういう調整・整音』で通用するわけではありません。種々の要因から基準となる音へ向けて、作業内容を逆算していく能力が必要になります。この逆算は、基準となる音が自らの中にあってこそのものであり、そう簡単に身に着けられるものでもありません。才能に裏付けられた、濃密な経験を積み上げる必要があります。
修理やオーバーホールといっても、ここには必ず音色を形成する上での、徹底的に理論と才能で組み上げられた、絶対的で揺るがない音色が、調律師側に構築できているかで決まってしまいます。そうしないと、パーツは交換したが、野暮ったいピアノが完成することとなり、日本のピアノは兎に角この野暮ったさが、市場を席巻しているという事実も見逃せないところです。
世界最高峰の音作りというものを体験することで、様々に見えてくる現実いうものもあり、この辺りは私たちが啓蒙しなくてはいけない箇所かと思い、書き添えさせて頂きました。



2018年4月27日 - Die Denkaz ニューリリース



テレビプロモーションを経て、更にはウェブで宣伝されてきたドイツのヒップホップグループ、 Die Denkazの新曲がリリースされました。リリースされてたった4時間で、7万回の再生回数を誇っており、世界のメジャーというのは改めて物凄いと思わされます。今回僕は、この楽曲の最終工程であるマスタリングで参加しています。アーティストたちは勿論、レコード会社側もOKを出してのリリースですので、僕がリリース後に心配することでもないのですが、相当に低音を強く音を作っており、先程改めて聴いてみたところ、ビックリのサウンドでした。ビートの足を引っ張るギリギリのところまで低音を引き上げており、まあ、日本だったらあり得ない音でしょうね(笑)。制作から数ヶ月が経過していたので、作った音を忘れていました。
しかも作風として物凄くヨーロッパを思わせるこの作品の最終工程を、日本人である僕が行っているというのは、なんとも面白い構図です。
でも1つお伝えしたいこととしては、国籍や国境など忘れたほうが良い時代が訪れています。必要なものはスキル(能力)ですから、自らの才能と実績を信じて音楽の本場ヨーロッパで勝負することも可能なわけです。アメリカよりも閉鎖的で、よりアーティスティックで本格志向の地で、こうした実績を作っていけるのは、本当に嬉しい限りです。しかもこれは第一弾。
夏に向けてアルバムの制作に入ります。



2018年4月26日 - ドイツのヒップホップグループ Die Denkazの新曲

マスタリング


今日は、僕がマスタリングを担当したドイツのヒップホップグループ、Die Denkazの新曲がリリースされます。先方のレーベル、Alster Recordと直接取引になり、彼らとの関係も随分と深くなりました。
このリリースのお陰で、僕はドイツのテレビ局にも出ることができたし、エンドース元であるSPLからも高い評価を得ることができました。今年はヨーロッパでのアワードを目指しており、実り多い年になることを祈っています。



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マスタリング参加作品:Die Denkaz


韓国テレビ主題歌となったマスタリング参加


マスタリング参加作品:Emily&Justice


スタインウェイ貸出し他:ユンディ・リ


スタインウェイ貸出し他:aiko