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カスタマイズ




透き通る高音部、一直線に伸びる低音部、指先で弦を触れるかのような絶妙なコントロールをピアノにもたらし、かつアーティストに仕えるための芸術感覚を持ちあわせた私たちの技術陣。無限の可能性を求められる、音楽というフィールドでアーティストピアノサービスは誕生し、鍛え上げられてきた技術的完成度の高さが、それぞれのピアノに更なる色彩を与え、わたしたちならではの音色をご提供し、ピアノを弾く喜びをもたらしてきた。

スタインウェイやヤマハをはじめ、世界の一流ピアノメーカーが製造してくるピアノは、最高品質と言え、そのままの状態であっても十分なパフォーマンスを約束してくれる。しかし、著名メーカーならではの要素もやはり有しており、大手であればより平均的な楽器造りに専念する他ない。それは、ある一定の規模で生産をする以上当然の選択であり、世界の隅々にまで出荷され、とてつもない悪条件も前提として、絶対に安定的な能力を発揮し続ける必要があるからである。つまり量産である以上、出来る事には限界がある。

そこでアーティストピアノサービスは、スタインウェイやヤマハといった世界の一流メーカーをベースに、更なる可能性を求めてカスタマイズを開始した。それは、アーティストとの親密な関係が産み出した、アーティストピアノサービスらしいフィールドであった。カスタマイズは、いわゆるアーティスト(演奏家)のみではなく、ピアノを愛する様々なカスタマーからの声もあり、そんなエクスクルーシブな要求に応えるべく、日本唯一のピアノチューニングメーカーとして、コンプリートピアノを提供しその確固たる地位を築いてきた。これまでに当社でカスタマイズされたピアノは相当数に及び、日本全国はもとより、アメリカなど海外の個人ユーザーにも納品され、その質の高さと実力が認められている。

数々のアーティストとともに輝かしい歴史を刻み、極限の世界での要求に応えてきた技術陣。
その熱いスピリットが、ピアノに新たな命を吹き込む。

心をかき立てるピアノを自らのものにし、心ゆくまで堪能する。ピアノを弾くことだけでなく、音色を聴き込む喜びを知る。

アーティストピアノサービスのカスタマイズを選ぶ。それは今までのピアノでは味わえない、一クラス上質の歓びを手にすることである。




急成長の鍵は、その高い技術力とアーティスティックな感性にある


アーティストピアノサービスが誕生以来、奇跡的とも言えるスピードで急成長を遂げた。世界のアーティストと共に歩み、あらゆる業界からその技術力の高さを評価され、日本を代表する上場企業から官公庁まで、取引先は多岐に及ぶ。それはアーティストピアノサービスが、技術のみではなく社会的信用をも意識した成長を遂げた事が証明されている。
しかし、急成長の一番の理由は、やはり高い技術力や高品質に裏付けられる圧倒的な高性能を提供して来たからに他ならない。例えば、今となっては当たり前のようにレスローワイヤーを使用してピアノが製作されている。しかし、単に素材の良い弦を使用すればそのパフォーマンスを引き上げられるとは限らない。量産のメーカーにはどうしてもできる事の限界がある。そしてその限界を超えるためには、それなりの加工がどうしても必要となる。例えば、弦の太さや駒に対しての弦の角度に手を入れることで、倍音の深みや音圧の厚みを得ることが出来る。この工程を行ったピアノを弾くと、たちまちその虜となり、あまりに美しきその音色とともに、懐の深い何サイズも大きなピアノを弾いているかのような錯覚さえ覚える。しかし、このカスタマイズも決して音量やパワーのみを追求したのではなく、あくまで弾き手の創作意欲と創造性を刺激する音色の追及故に行うカスタマイジングである。
アクションのカスタマイズについても同じことが言える。ハンマーの取り付けられているレールの位置からわたしたちは拘りを見せ、ハンマーの打弦角度まで手を加えている。レンナーやアベルのハンマー、もしくは特注のハンマーを取り付けることは、もはや特異な存在とは呼べない。その次元は、既に半世紀に渡り行われてきた手法であり、決して何も目新しい物ではない。または純正パーツを嫌って社外パーツを取り付けることについても同じ事であり、特別な能力とは言えない。要は、レンナーであれアベルであれ特注品であれ、それら良質のパーツを、最善の手法と研ぎ澄まされたアーティスティックな耳をもって、最大の能力を引き出すことこそが、カスタマイズと呼べる次元である。単にパーツを変えることではなく、そのパーツを生かしきるだけの特殊な加工をどこまで行えるかがネックとなる。ピアノは、全て一台一台に誤差が発生する木工の工業製品ゆえ、一遍通りでは決して効果は望めない。規格どおりに行かない生き物であるが故に、作業の正確さ以上に音の構成に対する感受性が技術者には求められる。



スタインウェイに使用されているアクションフレーム。そのハンマーレールさえも、ハイパフォーマンスを求めるには時として位置変更する必要がある。
ハンマーを交換するためにドリルで穴を開ける。その位置関係で、ピアノの発音は格段に違ったものになる。何を良いとするかは、アーティスティックな耳が識別し、音の性質を模索し、位置関係を算出する。




アーティストピアノサービスは、一流ピアノメーカーに心からの敬意を払っている


アーティストピアノサービスは、素材となるスタインウェイやヤマハなどの一流ピアノメーカーに対して、心からの敬意を払っている。わたしたちは、決してスタインウェイやヤマハに不満を持ってカスタマイズを行うのではない。元々の高い完成度や品質、性能を認めながら、潜在能力を徹底的に引き出す事でエクスクルーシブな要求に応えているのである。言い換えれば、いくら最高級のピアノであっても量産体制の下で製造される以上、出来ない事は沢山ある。その出来ないことを、我々が実践しているに過ぎないのだ。とは言え、その為には極めて質の高い技術力とそれを支える経験、更に開発のフィールドを必要とする事は言うまでもない。
勿論、アーティストピアノサービスにはそれらが全て揃っている。
技術力に関しては、もはや何の説明も必要としないであろう。当ホームページで、嫌というほどその実績や経験は語られており、開発のフィールドについても詳細は他の章に譲る事にしたい。とにかくアーティストピアノサービスには、エクスクルーシブでありシビアと極限を求める声に応えるだけの必要不可欠な要素は全て備わっている。



我々の開発のフィールドは、ピアノが使用されるあらゆる場所に及ぶ。屋外での使用はピアノに極限の無理を強い、無理難題も山積みとなる。しかし、その状況下でも一流アーティストの要求に我々は沿うだけの技術力と経験を有している。
開発のフィールドが、カスタマイズをより精錬した技術へと導く。一流メーカーの思想は確かに賞賛に値するが、量産体制には変わりない。我々の技術は、ある程度のマニュアルは存在するにせよ、音という見地からのマニュアルは全く存在しない。それぞれのピアノは、フリーハンドで真っ白い紙の上へ音色が色付けされていく。




 
エンブレムが物語る、栄光のサウンド


アーティストピアノサービスの急成長は、その栄光に満ちた歴史が存分に説明している。あまりに市場からの評価が先行し過ぎ、組織が付いて行けない時期もあったが、チャレンジ精神に満ちた我々は、先行した市場の評価に沿うべく、努力を重ねに重ねた。その甲斐あって、非常にシャープな体制を作り出すことができた。また、その存在があまりに個性的であり、特化した立場であったため、最初から全てが受け入れられたわけではない。
しかし、時間の経過とともに、その個性的で特化した存在は大々的に認められることとなった。様々なフィールドで栄光とも言える経験を積み、我々の手によりカスタマイズされたスタインウェイやヤマハのピアノは、テレビや映画の世界でも採用された。また、それらメディア関係はもとより、実力派の世界的アーティストたちからも認められ、彼らのリサイタルや特異な行事で我々のピアノは使用されることとなった。数々のフィールドで使用されたピアノには、当社のエンブレムが取り付けられており、正にエンブレムは栄光の真っ只中にいた。その栄光を見守ってきたエンブレムは、当社によりカスタマイズされた証として、納品される全てのピアノに取り付けられる。



エンブレムは、当社の栄光を見守ってきた。
天皇拝謁行事に、我々のカスタマイズを施したピアノを持込んだ。日本国に属する一国民として、一企業市民として、これ以上の名誉ある栄光はありえないであろう。
 




カスタマイズに分け隔ては無い スタインウェイ/ヤマハ/新品/中古/持込みを問わない


わたしたちのカスタマイズに分け隔ては無い。新品/中古/他社での購入による持込み、もしくは既に使用中のピアノにおいても、わたしたちのテクノロジーを存分に盛り込んだカスタマイズを施すことに何ら変わりは無い。
素材となる製造メーカーは、基本的にはスタインウェイを中心とし、国産であればヤマハを得意としている。いわゆるスタンダード中のスタンダードが最も得意であり、あまり手馴れていないピアノメーカーの場合は、ノウハウが存在しない為カスタマイズをお断りするケースもある。アーティストピアノサービスは、演奏家との交流により産み出された技術が主体な為、やはりスタインウェイとヤマハが必然的にコンプリートピアノの中心になっている。
新品/中古品(スタインウェイではヴィンテージと呼ぶ)は、それぞれのカスタマーが自身の価値感において選択されれば良いことであり、我々は依頼を受けたピアノを目の前に、その可能性を引き出すことのみに専念する。




正に独特としか言いようの無い手法、カスタマイズは納品後約3年で完成の域に達する


わたしたちのカスタマイズは、日本国内に留まらず、海外からの依頼にも応じている事は、前述にも記載した。海外の場合はほぼカスタマイズを完成させ、納品の調整にのみ当社の調律師が出向く事になるのだが、国内の場合はわたしたちならではの手法を採用している。それは、工場で出来ないこと意外は、全ての作業を納品先で行うということである。例えばカスタマイズの一工程となっている、響板ニスの変更は到底納品先で行うことは不可能だ。また、アップライトピアノの弦を全て張り替えるのも困難といえる。しかし、その工程を除いては、殆どのカスタマイズを納品先で行っている。これは数々のカスタマイズを手掛けて来たが故の選択であり、納品先の環境の中でカスタマイズを行ったピアノと、工場出荷段階で完成型をある程度見た後に納品されるピアノとでは、確実にピアノそのもののスキルが違う事に気付いたが故の選択である。我々のカスタマイズが音を頼りに行われる事を前述で記載しているが、ここに全ての鍵がある。工場内でカスタマイズを進めるのだとすれば、工場の建物に影響を受けたピアノ音を頼りに作業を進める事となり、明らかに正しい方向性へピアノを導いているとは言い難い。むしろナンセンスと表現すべき内容であろう。目的は、ハイエンドなピアノサウンドの追求であるが為に、ピアノの音が入れられる”箱”をも総合的に配慮、考慮すべき点として列挙しなければならない。この要素が、工場内でのカスタマイズという考え方に終止符を打たせ、最低限の内容のみを行う場となった。
しかし、この考え方を実行するのだとすれば、多大な手間を惜しまない勇気が必要となる。正に量産体制では考えられないないほどのビジネス的無駄を叩き出し、カスタマイズできるピアノの台数も限りなく少なくなる。だが我々は拘りに拘りを見せた。殆ど技術者の意地と言っても過言ではないくらいの拘りを見せ、その姿勢を崩さなかった。それは、設立当初から自らに打ち立てた”最高峰へ挑み続ける”という語句に背かない為でもあった。「こちらの方が良い結果を産出できる」とわかっていながら目をつぶる行為は、”最高峰へ背を向ける”事となり、それは一つの挫折として定義付けられると考えたからである。

そしてもう一つの要素として興味深いと思われるのは、3年間に渡る調整期間という考え方だ。納品先でカスタマイズが終了したコンプリートピアノは、その段階でもある程度のポテンシャルは感じられる。しかし我々の考え方は、カスタマイズが終了してからが、ピアノ音における実質的な創造が始まると捉えている。カスタマイズに着手する前に、ピアノユーザーとは徹底的にピアノの価値観について話し合い、その音楽理念や思想、そして理想を聞き出し、そのピアノユーザーにとって最も適していると思えるカスタマイズを選択する。しかし、カスタマイズ直後のコンプリートピアノは、パーツが各々別個で存在するかのような要素を持ち合わせている。それは量産製の新品ピアノも同じ事であるが、シビアに調整を施しているが故に尚更一体感というものに対して違和感がある。しかし、そこにも一つの味付けが存在しており、その違和感はある意味で設定幅を一定期間与えられているとも捉えることが出来る。つまり、各々のパーツが固まり切らない3年間を調整期間として捉え、馴染むまでに様々な調整を試す事が出来る。一つの方向性をカスマイズにより求めるが、その中にも更なる可能性と設定幅がまだ残されている。音の創作の世界は無限であり、可能性は限りないと言っても良いだろう。無限の可能性ある音の世界をアーティストピアノサービスは追求を重ね、カスタマイズという境地に行き着いた。その手法はメーカーやピアノにより様々であり、あまりに感覚的である為、このページでどこまで説明が出来ているか不安も残るが、ご興味のある方は是非気軽にお声を掛けて頂きたい。先ずはお客様の音楽観とピアノについてのマッチング、また自身の感性についてお話し頂き、存分に音楽談話を繰り広げて頂きたい。その先にカスタマイズという価値を感じられるのであれば、我々は心から歓んであなたの世界観を理解する者となれるよう渾身の力を入れてサポートする。わたしたちは、あなたのエクスクルーシブな感性と、ご意見を心より待ち望んでいる。



数々の栄光ある軌跡は、正に開発のフィールドとして最大限に機能してきた。わたしたちは、真っ白い紙に「夢」を描き、現在のアーティストピアノサービスを夢見た。良き技術が夢を現実化させ、言葉にならないくらいの情熱が、更なるアーティストピアノサービスの魅力に磨きを掛ける。




2007年チャイコフスキー国際コンクール、日本代表からの賛辞


音色豊かに表現できる

    とにかく自由で素晴らしいピアノであった。



                ピアニスト 崎谷明弘



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