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ブログ・コラム

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マスタリング

伝説的なアーティストとの仕事というものが、一体どういうものなのか?中々想像つきにくいものですが、自分が今まで経験してきたものとしては、至っていつも通りのことをするという程度の認識です。今の状態は、ジョン・キャペック(TOTOやダイアナ・ロス、ロッド・スチュワート、ジョー・コッカーやオリビエ・ニュートンジョンに楽曲を提供)とセフィ・カーメル(ET、ハリーポッター、フィル・コリンズ、デイビッド・ボーイ […]

現在世界中とのやり取りで、毎日を過ごしています。ジョン・キャペック、セフィ・カーメル、チャック・サポ、そのほかにもサンクトペテルブルグのマリアやケルンのマダリーナなど、世界中と音源をやり取りしています。プロデュースの担当楽曲は10曲までと決めていますが、流石にその10曲がずっと続いている状況はハードです。機材はこれまでで最大のアップデートも控えており、配線をやりくりしながらスタジオを止めない工夫も […]

プロデューサーというと、予算編成からそのアーティストをどういうキャラクターで売り出すかなど、プロモーションやビジネスの側面が強いように思えますが、僕が思うのはやはり楽曲を制作するうえで何よりも重要だと思えることは、アーティストにそれまで見たことのない新たな境地と景色を見て貰うことだと感じています。どういう手法で新たな境地・形式を見て貰うのか?という方法論は勿論様々にありますが、自分の場合は世界的な […]

elysiaのalpha compressor といったらKing of compressor という表現は誰もが頷くかと思います。そしてもう一つの勢力がSPL IRON・・・それにShadow Hills辺りでしょうか。それなりの規模のある海外のマスタリングスタジオであれば、全部またはこの2つが凡そ採用されているケースが多いように思えます。インディーメーカーを足せば勿論もっと世界は広がるのですが […]

  プロデューサーとサウンドエンジニアを両立する音楽関係者は、欧米の音楽シーンではよく見る光景です。私自身もまさにそうした人物たちと同じ立場にいるわけですが、指揮系統として日々世界の超一流アーティストのレコーディングに立ち会うチャンスに恵まれます。自らでレコーディングするのか?或いは現地のエンジニアに任せるのかは毎回スケジュールや楽曲の方向性で考慮することですが、何と言ってもその『サウン […]

  夏の大型アップデートを予定しています。毎年この時期になると、機材の更新を行ってきましたが、大型と銘打つのは今回で最終となる予定です。今回のアップデートで、機材は凡その完成型を見ることになり、間違いなく世界で最も充実したスタジオの一つになることは間違いありません。以前は自分が国内で唯一のエンドーサーであるとか、パシフィック地区を代表するといった意識が強かったのですが、もはや世界の頂点と […]

今のマスタリングスタジオを作り、2年半が経過しました。僕が最初に目指したのは、海外で経験したアグレッシブなスタジオワークを日本に持ち帰ることでした。バークリー音大で、ジョナサン・ワイナーやマーク・エインスティマンに師事して、『マスタリングの考え方』を学びましたが、それはあくまで大学という枠内での経験。正直なところ、今役立っているかと聞かれれば、習ったものはほぼ何も使っていません。ただ、ポール・マッ […]

今回のニューヨークでのレコーディングは、非常に有意義なものとなりました。特にギターリストのZivは素晴らしい仕事をしてくれ、かなりのセッションを溜め込んでニューヨークに飛んだので、詰め込み状態のスタジオワークとなりましたが紳士的な対応に感謝しています。売れっ子ニューヨーカーのセッションとなると、事前に多少の公募をすると物凄い勢いで申し込みが入ります。今回だけでも、ドイツ、フランス、ドバイ、インドネ […]

西洋と日本における音の違いというものは、洋楽とJ-POPに代表されるようなもののみではなく、あらゆるものに共通することはこれまでも述べてきました。例えばそれがマイクであれスピーカーであれ、最終型として聴くことの出来る音楽のみではなく、ハードである機器自体も全くその音色というものは西洋のものとは性質が異なります。その結果として、スタジオ機材、並びにオーディオ機器メーカーというものは、ほぼ輸入品に頼っ […]

  日本人が言うところの西洋人たちとの友人関係、またリレーションというのは実はのところ殆ど形成されていません。学生時分に 『日本人てすぐに友達っていうけれど、わたし全然友達だと思ったことないんだけど』 という内容の話をボストンの学友たちから聞かされたことは多々ありました。結局言葉もよくわからないし、何かしら魅力のあるスキルもないとなると、友人になる意味そのものがないと考えるのが西洋人の大 […]

ずっと温めてきた elysia Mpressor 500 16ch at SSL XL-DESKですが、遂に実現したという喜びと共に、実務でどういった強みを発揮するか・・・実際に1カ月ほど使用してのレビューとなります。 先ずはelysiaが得意としている、透明でHi-Fiなサウンドを実現できるという意味では、どの楽器・どのジャンルであってもそれなりに演出をしてくれるコンプレッサーです。しかし僕の場 […]

Kii Three スピーカーにおける、エクステンドスピーカBXTの導入を検討しています。Kii Threeを導入して、半年が過ぎようとしています。非常に高価なスピーカーでしたが、ドイツ本国のクリスCEOの別荘で聴かせてもらった音は、230v化も含めて一気にアップグレードしたこともあり、期待以上のサウンドクォリティで仕事を盛り上げてくれています。特に昨今のマスタリングというのは、定義がより明確化さ […]

シリーズで書いてきました、ヨーロッパ各地を回っての活動を纏めました。2000kmを走破し駆け巡ったその凝縮された経験というものは、何にも代え難いものとなりました。それぞれの出来事に思い出があり、自らの心の奥底に影響を与え今日のスタジオワークに活かされています。 お楽しみいただきながら、お読み頂ければ幸いです。   1. ヨーロッパの旅 elysia 2. 恋焦がれた Brauner Mi […]

今回の旅も最後となり、ウィーンフィルハーモニーの専属レコーディングエンジニアである、ゲオルグのスタジオを訪問しました。彼は元々ユジャ・ワンのレコーディングを行っている折に、僕の方から声をかけて知り合ったのですが、今回一連のヨーロッパの旅をFacebookに書き込んだところ、一番最初に自らのスタジオに招き入れてる約束をしてくれた友人でもありました。ヨーロッパに到着した折に、最初にコメントをくれたのも […]

再度デュッセルドルフから朝一の飛行機で飛んで、オーストリアにきました。もちろんEU内なので、パスポートなどのチェックは一切ありません。この日は、マスタリングエンジニアの仲間で、ピアニストとして STEINWAY in Austriaに勤務するハロルドと待ち合わせをしています。この旅のほとんどは、初顔合わせの人ばかりなのですが、流石欧米のハイソサエティたちが集うスタジオワークの世界は、誰一人としてい […]

ニュルンベルグには始発の飛行機で飛び、最終の便で帰ってきました。そして翌日にはデュッセルドルフから300km以上を走りカールスルーエ近くのスタインウェイハウスにやってきました。去年の秋からコンタクトを始めていましたが、やっとウーヴェと会うことが出来たと共に、アウトバーンを本格的に200km以上の速度で巡行しました。昔サーキットでオートバイに乗るのが好きで、最近またそういうのも良いかな・・・と思って […]

この頃になると、ぎちぎちに詰め込んだスケジュールのお陰で、かなりキツイ日々を過ごしていたかと思います。この日は起点としていたデュッセルドルフから、朝7時の飛行機でニュルンベルグに来ました。目的はこの人、Igl(イーグルと読みます)のスタジオに来るためです。IglはイギリスのSound on Soundでの執筆をはじめとして、ヨーロッパではかなり知られている人物です。また、ヤマハの仕事でドイツ語から […]

SPLの後には、オランダにやってきました。前日にベルギーのDanところへ行った際、写真のコンプレッサーVacuvoxを、製作者であるBerryがDanのスタジオに同日に持ってくる旨を話していて、Berryとは非常に近くをかすめていました。同時に世界を見渡しても、トップの方で活動している人たちというのは多くなく、限られた世界であることも再確認させられました。 さて、本題のVacuvoxですが、製造場 […]

ヨーロッパに行くと、毎回お約束のように伺うSPLのサーシャ・フロッケンとお気に入りの湖 Gastronomie Am Heidweiher でワンショットです。彼も僕のことを世界に出してくれた人で、この恩義というものは決して忘れることはありません。今現在、世界で最も優れたマスタリング機材を製造するメーカーと付き合いが出たのは本当にラッキーでしたし、彼らの凄く豊かな人間性に育まれてここまで来れたこと […]

世界と競争するというのは、非常に良い相乗効果を与えてくれます。どうしても国内ですと内向きになりがちな考え方も、世界へ出て様々なスタジオと戦うということになると、そう甘いものではありません。やはり世界の壁というのは非常に厚いものがあります。 僕の場合は、明確に『うちのスタジオを世界的音楽プロダクションへと育て上げる』というビジョンがありましたから、大前提として世界の頂点に立つスタジオを目指してきまし […]

僕にとってデュッセルドルフという地域は、既に第2の故郷のような場所になっています。ものすごく優秀なメーカーであるelysia、SPL、そしてBraunerが近隣に所在するという地域で、天才が沢山居るような地域でもあります。そして皆仲が良くて、よくパーティなどをしている様子がFacebookに流れてきます。そして今回はSPLのサーシャの仲介で、BraunerのダークCEOとお会い頂くことが出来ました […]

elysiaのCEOルーベンと共に 1週間という限られた期間ではありましたが、とてつもなく密度の濃いヨーロッパ遠征となりました。メルセデスベンツのGLCで走行した距離は2000kmにも及び、時速200km以上でアウトバーンを走りまくりました。最近拠点としているデュッセルドルフは、もはや第二の故郷のような感覚を持っており、遠出するたびに『デュッセルドルフに帰る』という感覚さえ持ち合わせています。そん […]

本格的なホールレコーディングで、HUM Audioのマイクを使用してきました。今回のレコーディングで、更に学ぶものがたくさんありました。Hi-Fiもハイレゾも大好きですが、行き過ぎた高音質というものを追求すると、音楽性というものを失わせることも実感できたレコーディングとなりました。 これまでレコーディングといえばSennheiser、Brauner、Earthworks、Neumann、Sonyと […]

良い音の指標や、具体的にリアリティのある実績に基づいた上での理論的な音場環境など、これらが示されないままに『良い音』というものが定義される国内のリスニング環境。徹底した裏付けを考慮したり、結論に至ったその経緯、また更にはその結論がどういった実績や実態からなされたものなのかが今一つ明確でないのが国内のオーディオ事情と言えるでしょう。 では音楽先進国である欧米はどういった状況であるのか?欧米は教育機関 […]

国際公式エンドーサーとしての立場というのは、それぞれの機材を有利な条件で手に入れられるという以上に、世界的な知名度向上や名誉というメリットも大きいですが、それ以上に大きなものとして、音楽業界における欧米のハイソサエティの世界に仲間入りできるというメリットが最も大きいかと思います。これは想像以上のもので、一社に付き世界中には10人ほどのエンドーサーがいますが、外部には決して出てこない情報というものを […]

イギリス・フランスの合同チームから成る楽曲制作において、その一部を日本で受注する。それがまた、ロンドンの敏腕作曲家・プロデューサーであるセフィー・カーメルからの紹介となれば、果たしてそんなことが実現するのだろうか?という疑問が国内から提起されそうです。しかし事実、この1週間はイギリス・フランスの合同チームからの仕事を、プロデューサーとして自分が立ち、アシスタントとして今年から新たに加入してくれた吉 […]

SPLのエンドーサーとして、ボス的な存在のBobさんが答えるインタビュー動画です。SPL社がフィーチャーした動画として、Facebook上で回ってきたのでご紹介したいと思います。 彼のキャリアは素晴らしいですし、これまでの功績というものも相当なものです。しかし、機材は更に先へと真価を果たしており、既に一世代前のマスタリングを行う方かと思います。そうした背景はあるにせよ、彼のチェインを見ることは非常 […]

ダイナミックレンジを重視するために、音圧を上げないという議論はよく行われることです。しかし、音圧=ダイナミックレンジの欠如、或いはリミッターを効かせての音楽制作というものが全て悪なのか否か?経験から少し書いてみたくなりました。 上の写真は、アメリカで制作された音源をマスタリングした折のファイル画像です。上段がミキシングのみ、下段がマスタリング後のファイルとなります。もともとミキシングで迫力ある音源 […]

音の潮流、世界のトレンドというものは、数年単位で大きく変化します。 このトレンドというものに対して、当スタジオのような国際エンドーサーは非常に敏感です。というのは、まず自分たちが積極的にそのトレンドを生み出しているということ、またそうした潮流が何処で取り入れられ、更には進化を見てどのような形でパブリッシュされるのかを見届けることで、更に次の世代の音というものを創造していきます。そして、昨年SPLか […]

近年世界で行われるマスタリングにおける考え方は、日本で考えられているものとは全く別物になりました。EQを主体に音作りを行うという概念を、果たしてどれだけの方が想像できるでしょうか?この概念は、巷で近年言われる『積極的なEQ』というこのとも異なります。積極的という語彙は用いられていても、あくまで補正という概念からは抜けられていないでしょう。またコンプレッサーは質感に変化を与える折には用いますが、所謂 […]