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ブログ・コラム

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マスタリング

音の感性と国民性について


日本のCDと海外のCDの音、更には映画であれテレビであれ、その違いは誰もが感じるところかと思います。マスタリングを海外のスタジオに外注することもありますが、それでも根本的要因であるレコーディングやミキシングにおいて音色の扱いが異なるため、どうしてもダイナミックレンジや低音の艶やかさ、そして音楽的な高音部を形成するところまでには至っていないようです。
海外での活動が中心となっている自分の立場からすると、特にボーダーを引くわけでもなく音色を感じ取ろうとしていますが、確かに各方面から質問を受け、更には音についての講演のご依頼を頂くほどに、音の違いは顕著かと思います。
機材も現在では遜色ないほどに、国内で導入に至っているとは思うのですが、それでもやはり隔たりはあります。それが何なのか?
1つには言語の違いが挙げられるかもしれません。日本語は125Hzから1.5kHz、英語では750Hzから5kHzまでが用いられていると言われています。英語でもこの周波数帯はアメリカ英語であり、イギリス英語になれば更に高く、2kHzから12kHzが使われているとのことです。また、日本語400の発音数に対し英語は最も発音数が多い言語に分類され、1808と言われています。日常に用いられる言語において、耳のトレーニングという意味では明らかに劣勢と言えます。高い周波数を用いるという意味では、恐らくはヨーロッパの言語はラテン語からの発展を考えると、似たような位置付けになると考えれます。
言語の構成という意味では、同じアジア圏の言語である中国語は、発音数が多いということも相俟って、全般的に耳が良い人々と出会うケースが多いように思えます。
それに加え、感性という意味でも、どうしても欧米諸国の発信するものには及ばないケースが多く見受けられます。例えば洋服、味という意味ではケーキの味、そして車のデザインなど、これらあらゆる要素が加わり、センスが形成されていると思うと、どうしても感性の最も先端の部分である音という箇所では、届かないところがあるのかもしれません。これは、ピアノの調律や音作りにも共通して言えることで、日本で聴くピアノと、本場で聴くことの出来るピアノとでは、大きな隔たりが有ります。これは気候的なものが左右するのではなく、そのピアノの音を構成する人達によるところが大きいと感じています。
この感性の部分に関しての解決策は、今のところ自分の中で探し当てることが出来ておらず、才能も大きく関与する場所なので、先ずは欧米で通用するかどうか、自らの実力を確かめてみるしかないというのが、結論になっています。
なかなか難しい内容なのですが、この部分を構築していかないと、今後日本の音楽業界が世界で通用するようにはならないと感じています。