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スタンウェイピアノ・豆知識-アーティストピアノサービス

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スタンウェイピアノ・豆知識

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スタンウェイピアノ

スタンウェイピアノの豆知識についてご紹介いたします。



スタンウェイピアノの特徴

スタインウェイピアノは、1853年に創業した世界的なメーカーです。
2019年現在、創業以来60万台近いピアノが製造されていますが、 スタインウェイを好む方々の間では製造年数を特に考慮されるケースが多々見受けられます。
それはスタインウェイ社が何度にも渡り音の方向性を変えてきており、 内部のパーツなども全く別物であるケースがあるからです。
特にスタインウェイでレコーディングをするために、 ホールを様々に検討する場合そのホールに置かれているピアノの年代・状態というものを重視し選定することは多々あります。
時には拘りのスタインウェイピアノを求めて、東京から山梨県や岐阜県まで遠征してレコーディングすることもあり、 そこまでして自らの求めるスタインウェイの音色を追求することもあります。


ニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイ

ドイツ生まれのスタインウィッヒ一家が、ニューヨークへと新天地を求めて移住し、そこで創業したのがスタインウェイピアノの起源です。ウィッヒを英語読みのウェイとしたことで、よりグローバルな戦略に出ることを前提としていたことも伺えます。その後パリ博覧会で成功を収めたスタインウェイは、母国ドイツにも工場を作ります。これが現在のハンブルグスタインウェイとなり、世界中にファンを持つピアノメーカーへと成長を遂げました。 現在ニューヨークは北米向け、ハンブルグは世界戦略向けという形で展開を図っています。


スタンウェイピアノの変遷

『そこまで同じスタインウェイでありながら、音が違うのか?』 というご質問を頂戴しそうですが、例えば当スタジオで使用しております1971年のB型と2005年のM型では、 全く別物と言っても過言ではない音色とタッチを有しています。
1971年にスタインウェイ社は放送局のCBS社に買収されますが、企業買収前のスタインウェイは、 非常に細く鋭い倍音形成を重視してきており、タッチも同時に弦を直接指で触るような鋭敏な感覚を弾き手に与えます。
ピアノ全体のイメージとしては、非常に繊細であると共に、弾き手によって音色が顕著に変化する特性も持っており、 一概にスタインウェイという楽器を対象に説明を行ったとしてもこれだけの幅があります。
同じくスタインウェイのピアノを購入される方々の間でも、年代別にピアノを選定されることは多々あります。
安定度や安心感というものを重視する場合には、新品や年代の浅い中古を探される方々がいらっしゃいますが、 スタインウェイ往年の音色を求められる方にとっては 、先のような音色の違いから1960年台~1980年代中盤までの中でピアノを探されることもあります。


なぜスタンウェイピアノはこのような変化を続けたのか

このスタインウェイの変化というものは、製造される良質の木が採取できないですとか、 設計による変化であるなどの意見も聞かれますが、何と言ってもスタインウェイ社が企業買収の対象となり、 何度も投資ファンドの傘下になったことが大きな原因ではないかと考えられます。
どうしても長年に渡り企業哲学というものを維持しようとした時には、 一本化された資本のもと長年に渡り考え方を共有していく必要があることは、 これまでの歴史から十分に議論されつくされた運営方法ですが、 それが買収のたびに失われて行ったのかもしれないと考えさせられます。


ハンブルグスタインウェイ本社が販売するヴィンテージスタインウェイ

『近年のスタインウェイのサウンドは、一昔前とは一味も二味も違う。』こうした話を聞くことは多いかと思います。実際に新品よりも、作り込みが良いと言われる1970年前後のピアノは独特の魅力を持ち合わせています。これは世界的に言われていることで、スタインウェイの中古市場が活況なのもその理由なのかもしれません。
そうした中で、スタインウェイ本社が手掛ける中古品というものもあります。滅多にお目に掛かれることはなく、日本に入荷することも殆どないと言えます。特にハンブルグとなると入手が困難で、本国に行ったとしても各地域にあるスタインウェイ社直系の店舗で、検索を掛けてもらいやっと見つかるといった形です。そのうえ、在庫してあるお店からドイツ国内の在庫店まで出向く必要があり、かなりハードルが高いピアノと言えます。しかし、その豊かなサウンドというものは、国内ではまず出会わないであろう素晴らしさを持ち合わせており、多少の労苦は良いものを手に入れるために必要とされる、ちょっとした努力と言えるかもしれません。